ギフト!

対立!







side 透馬




黒と白。



転入生の第一印象はそれだった。




何もかもを飲み込んでゆきそうな黒い髪。



そしてそれに反比例するかのごとき白い肌。



キレイだと、そう思った。




この学校中に溢れる汚い茶髪でもなければ、厚化粧をしたブサイクな女のような不自然な肌色でもない。





純粋な、黒と白。





まぁ、キレイだからって俺が何かする訳じゃねーけどよ。



最初はそう思っていた。



少なくとも、自分から関わろうとは思わなかったし、関わることになったとしてもそんなすぐの話だなんて思わなかった。




だけど、




「君、生徒会に入らないかい?」




ああ…思い出すだけでむかつく。




なんなんだよあの女。



生徒会?作りたきゃ勝手に作ってやがれ。




俺を巻き込むな。





俺は女の話を黙って聞いてられなくて、女を教室から連れ出した。



連れ出すときに畑中と教師がなんか言ってた気がするけど、そんなん知ったこっちゃねぇ。






「痛い目みるよ?」




本性見せたって脅したって、あの女は気にも留めてなかった。





イライラする。



なんで俺こんなにムカついてんだよ。



なんか分かんねぇけど、とりあえず、むかつく!






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