ギフト!
「おち、つけない、よっ」
「……154×2548は?」
「392392!」
「726-483×880+73は?」
「213913!」
「2514÷236×473+554は?」
「5592.652541!……ふぅ、ありがとう雅ちゃん!落ち着いたよ」
彼が超人的に計算が速い。
しかも、計算によって落ち着くことも出来るというなんとも信じがたい神業をやってのける。
だから裕一郎を落ち着かせたい時は適当な問題を出せばいい。
……出した方はそれが正解かどうかは分からないが。
「さて、それじゃあ理事長室までの案内をを頼みたいんだけれど、良いかな?」
「あっ、うん!ついて来て!」
裕一郎が早足で歩き出し、
私はそれに合わせて後ろについて行った。