ギフト!





「にしても、ホントかわいいわ!書類の写真で見るよりよっぽどいい!かわいい!」



「は、はぁ…ありがとうございます…」



どうやら裕一郎は、イケメンと言われたことは素直に嬉しいらしいが、かわいいと言われた事が引っかかっているようだ。


とても微妙な顔をしている。




しかし実際、裕一郎はかなり良い顔立ちをしている。



くりっとした大きな目、
それを縁取っている長いまつげ。


茶色の髪は地毛で、
くせっ毛なのか外側にぴょんぴょん跳ねている。


そのくせっ毛すら野暮ったく見えないのはそのキレイな顔立ちのおかげだろうか。




私が裕一郎の顔について考察をしていると、理事長が口を開いた。



「まさか雅ちゃんの幼なじみが畑中くんだなんてね……ラッキーかも」




「…?どういう意味ですか」




私が問うと理事長はいきなり、ちょっと聞いてよ!と嬉しそうに言い、しゃべり始めた。




「あたしはあたしで、生徒会メンバーのことを色々考えてたワケ!
で、あたしはファイブスギフトを生徒会に引き入れればいいと思ったの」




「ファイブスギフト…?」



なんだろうか、それは。



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