ギフト!






「そう!この学校には、各分野に優秀な生徒が大勢いるの!
中でもそれがひときわ輝いてる、
ギフト……天賦の才能を持った生徒が5人いてね、
彼らの事をファイブスギフトと呼ぶワケ」




なんか……そのまんまの名前だな。



そうツッコミたくなったのをすんでのところでこらえて、疑問に思うことを問うた。




「……それで、私と裕一郎が幼なじみだと何がラッキーなんですか?」




そして返ってきたのは予想外の言葉だった。




「彼がそのファイブスギフトの1人だからよ」




「え」




……裕一郎が、ファイブスギフトの1人…?




「雅ちゃんも知ってると思うけど、彼は高い計算能力を持っているわ。
その計算能力を活かして、数学オリンピックに四年連続で出場しているの!
そして四年ともすべて優勝。
アジア代表にも選ばれた程よ。

その功績は学校にも知れ渡っていて、皆から一目置かれてるのよ!
どう?すごいでしょ?」




裕一郎の功績を丸で自分の事のように嬉しそうに話す理事長を見て
裕一郎は照れたようにはにかんでいた。




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