ギフト!
まさか裕一郎がそんな大層な呼び名で呼ばれているとは。
おどろき桃の木だね。
私は恥ずかしそうに、ありがとうございます…と呟く裕一郎をちらっと見てから、理事長に話をふった。
裕一郎には少し悪いが、今はその話より大事な話がある。
「……それで、ご用件は?」
「ああ!そうだった、忘れてたわ。さて、そろそろ本題に入ろうかしら!」
理事長はそういうと、机の引き出しからいくつかの紙を引っ張り出してきた。
「これが、畑中くん以外のファイブスギフトよ」
机越しに渡された紙に目を通す。
そこにある名前は
鴨池 勝利(かもい しょうり)
吉木 大野(よしぎ おおの)
前田 透馬(まえだ とうま)
宮島 晴火(みやじま はるか)
この4人の名前だった。
「……女子が1人もいない、だと」
衝撃を受けて私はポツリと呟いた。