再生ゲーム
 意識が遠くなる。私はこのまま消えちゃうのかな?


るいになら殺されてもいいの……か、な――


その時だった。草が激しく揺れる音で意識を少しだけ取り戻した。


「グルルルルル! ワンワン! ワンワン!」


「うわぁ! なんだ? えっ! ……一体僕はなにをしているんだ? うわああああ!」


咳き込みながら喉を摩る。上半身をゆっくりと起こした。絞められた首を指でなぞると、肉がへこみ痣になっているようだった。


「ご、ゴメン……僕、帰るね!」


走り去る足音が静かな暗い公園に響いた。


「クゥーン」
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