再生ゲーム
 家の扉を開くと、継母とお父さんの楽しそうな笑い声が聞こえた。私のことなんて、心配してないんだろうなぁ……。


「ただいま……」


「遅かったのね、綾ちゃん? 拓也さんと先に御飯を頂いちゃった。ごめんなさいね?」


「りん、甘やかさなくっていいんだよ。遅いのが悪いんだから」


制服がどんなに汚れていても、この人達は気づかないんだろうな……きっと。


「ううん。遅くなったのは、私のせいだから。御飯はゲームと部屋で食べるね」


「分かったわ。後でお部屋に持って行くわね!」
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