再生ゲーム
「早くおいで! 無くなっちゃうぞ! 有名なシェフが作ったやつなんだぞ!」


「はぁーい。今行きます……」


私はテディベアを、嫉妬の渦で壁に投げつけた。牛乳でべちゃべちゃになったコンフレークのお皿とトレーを持ち、階段を下りた。


「ゲームもおいで」


――明日朝市でゴミ捨て場に捨てれば、ばれないかな? 大きな縫ぐるみだからばれるか。


……ばれてもいいか。


リビングから香ばしい中華料理の匂いがする。反応するように、ぐぅとお腹が鳴った。
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