再生ゲーム
仕返しの朝
 日曜の朝。


朝早く起き、2人が寝静まっている間に、ゴミ捨て場にあの縫ぐるみをそっと捨てるはずだった。


だけど気づいてしまったんだ。私の縫ぐるみとの微妙な差に。触り心地、感触が違ったんだ。


よくもまぁ、縫ぐるみのお腹の毛で隠し通せたものだ。


この糸のほつれ。ゲームが爪を引っ掛けて奇しくも気づいた。


糸の縫い目を指先で辿る。自らが切り裂いた後、縫われた跡だと語っていた。
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