再生ゲーム
「りんさん。後片付けをしておいてね。部屋で勉強でもしているわ。夕食の用意が出来たら、声を掛けて」


「分かったわ。何食べたい? 好きな食べ物ある?」


「……チーズハンバーグにして。お父さんがいない日くらい気晴らしに出かけたら?

あ、いつも昼間は自由だっけ。 専業主婦は楽でいいよね。じゃあ宜しくね。ゲーム、おいで!」


「ワンワン!」


階段をゆっくりと上る。


背中に突き刺さる、鋭く冷たい視線――これからだよ。追い詰めてやる! 
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