再生ゲーム
 私は彼女を突っぱねた。納得していない様子ではあったが、渋々続きの絵を描こうとした。


「そうだ。部長何だからコンテストで優勝しなさい」と追い討ちをかけた。


が、しかし。神経を逆撫でする行動や、日々の鬱憤が溜まりに溜まっていた部員達は、とっくに尊敬の眼差しから、虐めの対象へと変貌を遂げていた。


「神の絵しか書けないの? 他の絵も書いて見なさいよ。力があるなら優勝してみな!」


三年生のある部員が挑発をすると、そうだ、そうだと周りの部員達もその意見に賛同した。


――これ以上、問題を起こさないでくれ。
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