再生ゲーム
 ――ひやぁ!!!! 気持ち悪い!!!!


悪臭と感触に鳥肌が立ち、寒気で覆いつくされた全身が、危険信号を出しているようだった。


腕を擦りながら、教室へと走り出す。


――あの汚い先生に触られた!!!! 


それだけでも十分に泣き出しそうだった。駆け込み、教室の扉を開けると、クラスメイトの視線がこちらに向いた。


特に女子全員の目線は厳しいものだった。私は貴方達に何もしてない。何でそんなに冷たい視線を投げるの? ……いつから?


「そんなに駆け足でどうしたの? 綾、何かあったの?」


「るいくーん? なんでそんな奴、いつも気にするの?」
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