再生ゲーム
「綾は手を抜かない性格なだけだよな。見下したりなんかしてないよ、気にするな」


「はい!

今喋ったのは、並木るい君ですね! 私は喧しいのは嫌いだと常日頃言っていますよねぇ? 

君の点数は……ご、50点じゃないですかぁ!

半分しか取れない分際で、授業の進行を妨げるとは良いご身分ですね?

君は放課後、居残りをするように!

――はぁーい皆さん。馬鹿はほっといて、一つ一つ答えを確認していきましょうね」


るいの顔が一瞬引き攣ったのが分かった。


――だから私に構うなと言っているのに!
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