再生ゲーム
「なによ! やっぱり隠し事をしていたのね! 卑劣よ!」


りんは錯乱し野太い声を出した。髪の毛を両手でぐしゃぐしゃと取り乱し、同じ人間とは思えない状態だった。


「落ち着け! 聞けよ! 俺の全てを知りたいんだろ?

竹内りりかは、高校教師の時の生徒だったんだ。美術部の部員でもあったんだよ……

その分、仲良く見えたのかも知れない。それは悪かった」


「嘘よ、嘘……」


うって変わって、小声になったりんは、小さく後退し震えている。


「俺は昔、1人の生徒に異常なくらいの愛情を受け、ストーカーの被害者になった事が遭ったんだ……」


ああ、パソコンで見た話ね?
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