再生ゲーム

「ギャンギャン!!!!　クゥーン……」


「ゲーム、怖かったのね。上へ行ってなさい」


私の胸元へ飛び込んできたゲームを、階段のほうへと移動させた。


「お父さん。取り繕うのは、もう止めたら？　おかしいわよ。この人」


りんは視野を広げ、こちらを睨んだ。私に対して敵意をむき出しにした表情は、初めて見たかも知れない。


「携帯折ったり、牛丼投げたり、一体何様ぁ？」


「なに、その口の聞き方！　母親に向かってその言葉使い……いい加減、反省して貰うわ？」


じりじりと近づくりんは、重苦しく緊迫した雰囲気を醸し出した。


「な、なんなのよ？」