再生ゲーム
「その、ひねくれた根性を叩き直すのよ。貴方の元母親も、随分腐ってたんだと分るわ! こちらまで臭ってきそう!」


「なんですって! 私は、ひねくれてなんかない! 貴方よ、おかしいのは!」


怒りに任せてりんは、サラダをぐっと掴み、私の顔を目掛け、投げつけた。


「止めなさい! りん! こ、子供になんてことをするんだ!」


私は素早く両手でクロスし、顔をカバーした。少しだけ痛かったのは、拳くらいだった。


「なんでいつも物に当たるわけ?根性悪いのは貴方よ! お父さん、いつまで私に悲しい思いをさせるのよ!!」


負けずに大声で叫び、立ち向かった。


――もう、大人に惑わされない! これ以上、人生を狂わされるのはごめんだ! 


大人は私の駒になればいい!!
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