再生ゲーム
「あら山田さん1人? 立花さんったら、押し付けたのね」


ビート板を抱えた先生が、こちらへとやって来た。


「大丈夫です。みんなが着替えたのを見計らって、ちゃんと鍵を閉めますから……ついでに、なにか下へ運びましょうか?」


「本当? 助かるぅ~! 職員室に鍵を持ってくる時に、あの一升瓶も運んでくれるかな?」


「お安い御用です!」


私はにっこりと、先生に笑いかけた。


「山田さんは気が利くし、美人だし、きっと良いお嫁さんになるわね~! 先生より、先に結婚しそうよねぇ~ふふふっ。


さぁ、ここも鍵を閉めるから早く行きましょう」


「はぁ~い!」


椅子の端っこに置いてあった、一升瓶を胸に抱え、先生の後をついて行った。
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