再生ゲーム
「でも先生。お父さんの気持ちは良く分かるよ?

だって君の顔、物語に出てくる白馬に乗った王子様のような顔立ち。

可愛がるのは、とても良く分かるよ。性的暴力……君のお母さんは、その事を知っているのかい?

お父さんは冬子さんではなく、君の方が好きなんだろう?」


「わあああああああ!!!!」


人形のように封印していた、るいの心を無理やり抉じ開けた瞬間だった。


私は助けに来たのに、るいのとてつもなく暗い重い闇に立ち向かえなかった。涙が溢れ、視界がぼやけてくる。


「な……何で知っている?」
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