再生ゲーム

「……山田綾さんに絶対に手を出しません……誓います、ダイスを振ります」


俯きながら、弱々しい声を発した。そうすると、猿田は不気味な微笑を浮かべ、両手を解放した。


「やっと分かってくれたかぁ～秋山！　お前は頭も良いし、必ず理解をしてくれると信じていたよ。これを見なさい」


猿田はポケットから、ダイスを3つ取り出し、教卓へと転がした。


「君も大きくなったら、分かると思うけど、大人の世界にはなぁ～コンパというモノがある。


彼氏彼女がいない、男と女が出会いを求め、酒を飲む場のことだ。ただ、語るだけは詰まらないだろう？


その時に、こういったサイコロを使用した遊びなどで盛り上げたりするんだ。


このダイスは、それを応用した先生のお手製の物なんだよ」