再生ゲーム
「で、話ってなんだ?」


「お仕置きの事……私もあの刑を受けたのは知っているよね」


「ああ」


麻美は暗い表情で俯いた。


「私も秋山と同じだった。猿田は両親をネタに、自分の思い通りにしてるみたいね……そして同時に口止めになる」


「お前もか……どうにもならないな。相手が教師じゃ」


下を向く麻美に対して、俺は空を見上げた。濁った空に、星が1つ輝いていた。


「そう簡単に諦めるの? これ秋山にあげる。今の貴方なら、喉から手が出るくらい欲しい物でしょう?」


「お、お前! それは!」
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