再生ゲーム
 だって僕は、こんなに間近で、るいの顔を見つめられる。


嬉しいに決まってるじゃないか。苦しい訳がないよ……。


『分かっちゃいない』とるいは言うけど、君の気持ちは理解してるよ。


誰もがるいの魅力で簡単に落ちてしまうのに、君に惹かれない山田綾にイラついてるだけだよね……。


「お前を見ると、腹が立つんだ! 俺を、お仲間だと思ってんだろ?」


なんで、そんなふうに言ったの?


「さぁ、家に着いた。お前に飲み物をご馳走してやる。入れよ!」


――嫌な予感がした。


でも、るいの申し出は断れない。君の育った家に、お邪魔出来るなんて、光栄だよ。
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