再生ゲーム
 るいは、その言葉で僕をキッと睨んだ。


「そいつはありがとう、へへへっ。でも違うんだ。俺は、こいつの父親でもなんでもねぇー、どちらかというと……恋人か? ははははっ!」


るいは真っ青になり、続いて、憎悪丸出しの表情になった。


――恋人? どういう意味……お父さんが嫌いなの?


「神谷、この人は平塚康夫さんって言うんだ……」


なにかが変だ。そんな言い方、おかしいよ――。


「康夫さん、こいつは俺のことを好きらしいが、本当の意味を分かっていないんだ」


「ははははっ! お仲間か~? 神谷君、可愛い顔をしてるし、いいじゃねーか」


康夫さんは、ロックグラスを手に取り、一気に飲み干した。
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