再生ゲーム

　――ドサッという音に我に返る。


猿田の足元には血溜まりが出来ていた。その毒々しい小さな池の上には、りさが倒れていた。


何が起きたの！？


「猿田先生！　りさ、どうしたの！？　ちょっと！」


真正面に回り込むと、猿田のワイシャツには血糊がべったりと付いていた。屈み、りさの背中を揺さぶったが、反応がない。


「りさ！？　大丈夫!!!!　りさ！」


顔色を見ようと、りさの体を仰向けにすると、ナイフが突き刺さり、唇からは真っ赤な血が流れていた。


「きゃあ!!!!　まさか……死んでしまったの？」


思わず驚いて尻餅をついた。まるで南極にでも放り込まれたように、全身の震えが止まらない。腕を交差し、微動を止めようとしたが、体が旨く動かなかった。


「みぃーたぁーぞ！　ケケケケケケ!!!!　猿田先生がりさを殺した!!!!」