再生ゲーム
「み、美里!? ご、誤解よ」


ケタケタケタと不気味な笑顔で、校内へと走り去って行った。


「先生、美里が勘違いしちゃったよ、どうするの!?」


猿田の方へ顔を向けると、りさを冷たい眼で見下ろしていた。


「ふん。貧乏人のくせに、粋がって食いついてくるから、こうなるんだ。身の程知らずの馬鹿者めが!!!!

いいか、綾。これから私は職員室へ向かう。そして職員に事情を話し、警察を呼ぶ。

君は殺されそうになったんだ。何を聞かれても正当防衛だ。余計な事は言わないほうがいい、分かったな?」


「わ、分かりました」


「立てるか?」


手を差し出されたが、なぜだか掴む気にはなれなかった。
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