再生ゲーム
 ――待ちに待った放課後。


部活を終えた生徒達もいなくなり、残ったのは、ほんのりと香る汗臭さぐらいだ。


麻美はずっとソワソワしていた。


るいは自分の事を好きだと豪語しているのだから、少しは緊張でもしているんだろうか。


私は交霊術の好奇心よりも、憎しみに支配され、そちらのほうが上回っていた。


――それとも、もう憑依されてしまったんだろうか。
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