再生ゲーム
 けたたましく吠えたてるゲームの声が、腹立つ気持ちに拍車をかける。たまらず隣の部屋に駆け込んだ。


「ワンワン!!!!」


「黙れ! 糞犬!!!! 綾と一緒に消えてなくなれ!!!!」


「ギャンギャン!!!!」


蹴飛ばしたゲームは、ベットに投げ出された。悲痛のうなり声に、少しだけ落ち着きを取り戻す。


――ふんっ。邪魔をするから悪いのよ。


パソコンの電源スイッチを入れた。


――あの子がやったんだわ……このパソコンにも、サイトの画像が保存されているはず!!!!


立ち上がった画面。急いでマウスを取り出し、クリックした。
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