再生ゲーム
「一番肝心なルールを忘れている。霊が帰るまで10円玉から、絶対に手を離してはならない。三人とも絶対に守ってね」


眼を鋭く、メンバーに言い聞かせた。


「OK! そうだったね! ……そろそろ始める? もう誰も来ないでしょ」


美里は意気込んで言った。


「ちょっとだけ質問して、直に終わらせれば良いよね。霊には私も敵わないからさぁ」


麻美は文字盤を恐る恐る見つめた。


一番後ろの席の窓際。綾の席で行う事にした。いざとなったらこの机に隠し、責任を全部押し付けてやる。


「じゃあ始めるよ」


鳥居の絵の上に10円玉を置き、震えながらも人差し指を乗せようとした。


「遅くまで何してるの?」
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