再生ゲーム
 私達4人は目で会話を始めた。もう面倒だし、見てるくらいは良いんじゃない? というような合図だった。


「先生に言わないんだったら良いよ。参加する?」


「私は見ているだけで。始めて! 始めて!」


麻美の承諾に。りさは直ぐに答えた。


――どうせ曜子に報告したいだけだろう? 貧乏なりさは、サファイヤで買収された召使のようなものだ。


「じゃあ、この鳥居に霊を呼び寄せるよ。皆、念を込めて私の言う台詞を繰り返して」


ガタガタと、りさも椅子を持ち出し、5人は文字盤を囲うような形になった。そして4人の人差し指は、10円玉に乗せられた。
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