再生ゲーム
「そうだったんですか……あら、るい君までいたのね」


「おばさん、こんばんわ……」


「るい君、こんばんわ」


聡子の母親は、ばつが悪そうな顔をした。だが苦虫を噛み潰した顔色をまた引き締め、りんをきつく見据える。


「……刑事から根掘り葉掘り聞かれて、とっても疲れた――理由は分かるわよね? りんさん?」


「……」


りんさんは困惑の表情を浮かべ、黙っていた。


「お母さん、何の根拠があって……りんも参ってるんですよ? お食事中ですし、許してやってください」


「旦那さん。だから簡単に騙されるのよ、この女に。朋子だって可哀相。こんな人に寝取られたんだもの……隣近所にまで手を出すなんてまるで娼婦ね?」
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