再生ゲーム
 ――た・ち・は・”・な・あ・さ・み


「キャハハ! やっぱりね! 分かる分かるぅ!」


美里は自分の霊感を棚に上げ、はしゃぎ出した。


「何だか照れるなぁ。だけど光雄は関係ない。私の興味はるいだけ。早く次を聞きなさいよ!」


「じゃあ本題に入るよ? 並木るいの好きな人は誰ですか?」


文字盤に訊ねると、りさがサファイヤをギュッと握り締めた。ああ、こいつもるいが好きなんだ……じゃあさぁ? 皆、結局行き着く場所は一緒だよね。


「や、ま? その続きは見たくないですぅ!」


――や・ま・た・”・あ・や


全員が微かに抱いた希望の光は、あっけなく壊れた。
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