再生ゲーム
 聡子の驚きの声に、一斉に振り返る。


「隠さないと……綾のことは、もう忘れなよ? 一先ず席に戻るね、るい」


「僕も」


神谷と麻美、聡子は慌てて席に戻った。


「じゃあな、るい。綾には黙っておけよ? さもないと、お前まで道連れにされるかもな」


「おい待てよ、秋山! これ持って行けよ……」


「るい、おはよう」


綾の声に咄嗟に手が伸び、ポケットにネックレスを仕舞い込んだ。


「おはよう綾」


「どうしたの? おどおどしちゃって……らくしないね」
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