再生ゲーム
 ――放課後。


秋山や麻美にネックレスを何度突きつけて返そうと思ったが、綾の眼に触れてしまうかもしれないと思うと、なかなか実行には移せなかった。


そのまま時が過ぎてしまい、半ば諦め、いつものように校門前で待機していた。


最近の僕は、ここで神谷を待ち伏せしている。あの男の身代わりにする為に……だけど今日はちょっとだけ違う。


りんさんの計画の一部に、神谷の力も借りようと思っていた。


襲う者とカメラで撮影する者。二人のほうが効率が良い。


それに神谷もあのことを、皆にばらされたくないだろうから、その点は一緒だ。何より、大好きな僕の提案を拒否するはずがない。
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