再生ゲーム
「ほらね? 言ったじゃない。るいは綾が好きなんだよ」


――怨め。怨め。怨め。全員怨め。


綾が憎くて堪らないでしょ? 皆のアイドルを独り占めにしているんだから。さぁ、もっと虐めよう? るいを手放すまで。


「曜子さんに何て言えば……ショックを受けるだろうなぁ」


「私、明日綾の給食に虫を入れようかな! まじムカツク!」


「あたしは信じないよ! るいは私だけなんだ!」


りさは困り果て、美里は怒りを露にし、麻美は現実逃避した。


メンバーの反応を見た10円玉が、急に高速に動き出した。


「何ですかぁ! 凄いスピードですぅ!」
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