再生ゲーム
 ぴたっと立ち止まり、神谷君が振り返る。夕焼けの赤い光を浴びた横顔は、悲しみを浮かべていた。


「僕が君を好き? 止めてくれよ。気持ちが悪い」


「じゃあ、嫌いだから傷つけようとしたんだ? なら後から助言なんてしなきゃ良かったじゃない?」


「助言なんてしてない!!!!」


「ねぇ、何を怖がっているの? ……神谷君、やっぱり変だよ」


神谷は両手に拳を作り、唇を噛み締めた。


「なんで綾、あのことを他人に言ったの? 

……君がおとなしく虐められていれば曜子だって、りさだって死なずに済んだ。それに僕だって、こんなに苦しまずに済んだのに――」
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