再生ゲーム
「先生は、るいより、りんさんの方が不味い状態だと思うぞ? こうやって綾に仕掛けてきたんだからな」


「全ては、りんさんの仕業だというの?」


「……さぁ、家に送ろう。昨日のりんさんは支離滅裂だったからな。綾に何をするか分からない」


――先生はハッキリとは言わなかった。でも、きっとそうなんだ。これはりんが描いたシナリオなんだ。


暗い公園に踵を返した。


こんな場所。……もう二度と来ない。


普段は気味が悪い猿田が、頼もしく見える。


でも私は知っている。先生がりんとも繋がっていることを――。
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