再生ゲーム
「……井上七海?」


りんがピクリと反応し、こちらも視界に入ったようだ。


「……知ってるんだ、その頃のこと――」


猿田もニタニタと、こちらに目線を移した。これから起こる悲劇的な舞台を、喜んでいるかのようにも思える。


「良く分かったね、綾。そして昔この人は、男に身を売る仕事をしていたんだよ。

物凄いブスでさー僕ぐらいしか相手にして貰えなかったと思うけどね。

君だけは金額を下げて提供していたんだっけ? それなら貧乏人は相手をするか……」


「うるさい! 黙れ! そんなブスにストーカーをし好意を寄せていたのは、あんたでしょ!

お生憎様。私のようなブスでも貴方だけはご勘弁よぉー? 臭いし、何その耳毛? 冗談じゃないわ!」
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