再生ゲーム
「さぁ。君は物分りの良い子だ。大人しくしてれば何も言わん。意味が分かったのなら、早く帰りなさい」


「は……はい。」


駆け出した足音が廊下に響く。大分暗くなり、生徒がいない証拠だった。


――今まで自由にやってきたのに。


るいまでもが綾へ! なんでよ! なんでよ!


家でも学校でも、こんな思いをなぜしなくてはならないのさ?


綾のせいだ! 許せない! 絶対に渡さない! 


「ふざけんなああああ!!!!」 
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