再生ゲーム
「……」


「るい? 聞いてるの?」


絆創膏を私に投げつけ、すっきりした曜子は、るいにちょっかいを出した。


「曜子。あんまり、るいを虐めんなよ? 俺と帰ろうぜ」


「うるさい! たかし!」


秋山たかし。るいが一番手なら二番手にもてる男だ。野球帽が似合う、スポーツマンタイプ。


アヒルの口のように、前髪を上にぴょんっと立たせ、ツンツンした黒髪の爽やか少年だった。


「ああ、たかし頼むよ。曜子とデートしてあげて」


「な、るいっ! ……ちょっとだけなのに」


振られた曜子を見て、すかさず麻美が茶々を入れる。


「ざまぁー巻貝! ぷっ」
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