再生ゲーム
毎度毎度、飽きない奴ら。うっとおしくて仕方が無い。
――絆創膏。最後の一枚だったのに。
それでも何も言えず、曜子の顔を睨む事しか出来なかった。
「諸君! グットモーニィーングゥ! 今日も喧しいね!」
猿田登場の朝のホームルームは、緊張が走り教室が一瞬で静まり返る。
相変わらずの黄ばんだ出っ歯が、後ろの席からでも良く見えた。
前の席の子はマスクを装着している事が多かった。花粉症って言っていたが、きっと嘘だ。
風にそよぐ耳毛の臭さから、自らの鼻を守る為だろう。
――絆創膏。最後の一枚だったのに。
それでも何も言えず、曜子の顔を睨む事しか出来なかった。
「諸君! グットモーニィーングゥ! 今日も喧しいね!」
猿田登場の朝のホームルームは、緊張が走り教室が一瞬で静まり返る。
相変わらずの黄ばんだ出っ歯が、後ろの席からでも良く見えた。
前の席の子はマスクを装着している事が多かった。花粉症って言っていたが、きっと嘘だ。
風にそよぐ耳毛の臭さから、自らの鼻を守る為だろう。