手をつなごう


「椿ーっ!!」


呼ばれた声に驚いて、地下鉄の改札に目をやると、縁が大きく手を振っている。


縁の後ろには、ハルと圭一がいた。


久し振りに縁と会う。

ほぼ強引にハルが決めた約束だったが、日にちが近づくにつれ楽しみになっていたのは間違いない。



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