手をつなごう


外は、雨が激しく降りだした。


椿の不安を掻き立てる様に・・・


窓際の席で、ハルは外を眺める。


運ばれたコーヒーに口を付けずに、椿を待っていた。


カラン・カラン・・・

「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」


「いえ・・・待ち合わせです。」


そう答えた椿は、店内を見回して窓際のハルの姿を確認する。


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