手をつなごう
「大丈夫ですか?」
「・・・うん・・・陽太・・・ありがとう・・・」
「椿さん、今日は帰った方が良いですよ?沢山泣いたから、ゆっくり休んで下さい。」
陽太は、そう椿に提案するとマグカップを差し出した。
柔らかな湯気が、椿を包む。
中には、温めたホットミルクが入ってる。
ふぅーっ
コクッ・・・
「甘い・・・」
「あっ!!甘過ぎましたか?」
「ううん・・・丁度良い・・・暖まる・・・ありがとう・・・」
椿は、静かに首を横に振ると、また一口ホットミルクを含んだ。