手をつなごう


「つばきさ~ん、こいつら近所の友達なんです。一緒に、今日は野球しましょ~。」


陽太は、服に付いた誇りを払いながら、ブンブンと大きく両手を振った。


子供達も、陽太の回りに集まり椿を見つめていた。


くんっ・・・


シャツの裾を引っ張られ、目線を落とすと小さな女の子がいた。


椿と女の子は、手を繋ぎ陽太達の元へ、ゆっくりと歩き出した。


「はじめまして、つばきって呼んでね。」


子供達は、初対面の椿にモジモジしている。

「おれは、ハヤト。そいつは、おれの妹のカナ。」


リーダー格のハヤトが自己紹介を始めると、俺は、俺はとこぞって食い付いてくる。


カナを入れて、総勢12名。どうやら皆、近所の幼馴染みらしい。


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