手をつなごう


「つばき・・・?」


ハヤトの声が震える。

椿は、しゃがみこんで声を殺した。


陽太は、そっと包み込むように抱きしめ、子供達は回りに集まり小さな手で椿を撫でた。







どれくらいの時間が経ったのだろうか?


涙は渇れてしまったらしく、顔を上げると心配そうに覗き込む子供達がいた。


椿は、ニッコリと微笑んだ。






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