手をつなごう


カラ~ン・・・

カラ~ン・・・


教会の鐘が、青空に響き渡る。


「椿さん、終わったみたいですね。行きましょう。」


「そうだね。」


椿は、先を歩く陽太の左手を、そっと握った。


「えっ?!つっ・椿さん?!」


「んっ?!なに?」


「あっ、あのっ、これは・・・?」


突然繋がれた手を見つめて、陽太は椿に問い掛けるが、椿は笑うだけだった。




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