接吻《修正中》
俺をこんな風にした原因は、アイツ。

アイツは、薬指にはめる可き指輪を中指にはめる。

それを知ったのは、いつだったか何てもう忘れた。

ただ・・・。

アホらしくて、腹が立った。

憎らしくて、殺してやりたくなった。

アイツを・・・。

アイツの全てを、消してやりたくなった。


「・・・こうやってシた後も甘えてくれるから寛久の事許せちゃうよ・・・。最初は、身体だけかって思ったけどさ・・・。やっぱり好きって思っちゃう・・・」

「・・・そりゃどーも・・・」


抱きしめた腕に力を込めると、女はまたケラケラ笑い出した。

寂しいから抱きしめた。

・・・なんて言ったら、絶対俺のことケイベツするだろ?

高校生にもなって、ひとりがダメ何だって言ったら。

きっと・・・。

みんな気持ち悪がって、離れて行くだろうな。
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