接吻《修正中》
会わなくていいなら、会いたくない。

逃げていいなら、逃げ出したい。

毎日毎日、俺はそんな事を考えながら、このちっぽけな世界を生きてる―・・・。





「朔、今日さお前家行っていいか?」

「ダーメ!今日は恭子ちゃん来るんだから」

「はあ?彼女かよ?」


約三年着ている学ランは、毎日着ていると暑苦しくてだるく感じてくる。

朔は第三ボタン辺りまでボタンを外し、急いで出て来たのかベロンとシャツが出ていた。


「そー。桜木高の一年生ー!身長小さくて可愛いの!」

「朔だって小さいじゃねえか・・・。俺と頭一つ分位違うしな」


うるせー、なんて言いながら朔は何も入ってないバックでバシンと俺の背中を叩いた。

今日はお袋が休みで家にいるから、帰りたくない・・・。

そんな、反抗期の中学生みたいな事を言ったら笑われるだろうから、言わないけど。
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