接吻《修正中》
「お前さー、昨日俺が電話した時も女の子といたろ?」


朔は眉をへの字に寄せて、俺を睨むようにギロリと睨みつける。


「ああ、いたよ・・・。お前はいつもタイミング悪いよな」


学校が終わると、どちらともなくメールか電話をしていつものバス停に集合する。

女を抱くより、朔といる方がずっとずっと楽しい。

でも、雨の日は朔ではダメなんだ。


「・・・悪かったな。でも仕方ねえだろ、莉奈ちゃんがお前に振られたって煩かったんだから!」

「ご苦労様」

「本当だよー。俺は今恭子ちゃん一筋だから、そういうの困るんだからな!」


朔は俺と違って、むやみやたらに女に手は出さない。

少し惚れっぽいが、浮気はしない。

彼女が大切だって、ちゃんと言える。

それが少し羨ましくて、何故か腹が立つ・・・。
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