接吻《修正中》
*****



やっぱりコイツは、俺が今まで相手にしてきた奴等とは、違うタイプ。

違うと言うより、真逆と言った方が正しい。


「あの〜・・・」


奈々は、何故かチラチラと俺を見てくる。


「何だ?」

「サラダ食べないなら、ソレ下さい・・・」

「やだ。俺はサラダは最後に食べんの」


あーそうですかーと、口を尖らせる奈々。

何だこの顔。

ムカツクを通り越して笑える。


「おい、チビ。その肉頂戴」

「は!?焼肉定食の焼肉とったら何が残んのさっ!」


文句を言う奈々をギロッと睨み付け、無言で焼肉定食の焼肉を奪う。

奈々の皿には、キャベツの山盛りとプチトマトが淋しく残った。


「お前が、おごるっつたんじゃん」

「何言ってんの。無理矢理おごらせたんじゃん!」

「のぞき見するお前が悪い。意外にムッツリスケベなのな」


顔を赤くしなが、口をへの字にする。

本当、おもしいな。

つーか、男と飯食いに来て焼肉定食ってどうなの?

普通の女なら、焼肉定食は友達と来た時だろ?

まあ・・・、いいけど。
< 37 / 115 >

この作品をシェア

pagetop