接吻《修正中》
「後でちゃんと買ってくるからな」


俺の声なんか聞こえてないらしく、チャ太郎は何も無くなった器を舐め続ける。

やっぱり足りないか・・・?


「わりぃなチャ太郎。今日買ってくるから我慢してくれ」


チャ太郎の頭を撫でながら、空になった器を取り上げるとキューンキューンと猫撫で声をあげる。

今直ぐ買ってきてやりたいが、今日はこれから用事があるからな・・・。

散歩も夜になっちまうけど、それくらいチャ太郎だって我慢出来るだろう。

空になった牛乳パックを小さく潰し、ゴミ箱に投げ捨てた。

カコンと音を立てて牛乳パックは空のゴミ箱に入る。

前まで犬何て面倒だと思っていたのに、今はこういうのも悪くないと思える。

これは、やっぱり何かが変わったからなのだろうか・・・?
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